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【FIBER】先端生命工学研究所(FIBER)高橋俊太郎講師が、「島津科学技術振興財団 研究開発助成」に採択されました。
2018/03/20
このたび、先端生命工学研究所(FIBER)高橋俊太郎講師が、「公益財団法人島津科学技術振興財団 平成29年度(第37回)研究開発助成」に採択されました。
島津科学技術振興財団では、主として科学計測の基礎的な研究開発に携わっている若手の研究者に対して研究助成を行っております。今年度は168件の応募の中から20件の研究テーマが採択され、2018年2月20日に研究開発助成金贈呈式が行われました。
【研究テーマ】
DNAを用いて細胞内分子クラウディング環境を定量化する技術の開発
【研究内容】
細胞内は生体高分子の濃度が極めて高い特殊な環境(分子クラウディング)です。近年、このような特殊な環境の異常により難病が引き起こされている可能性が明らかになってきました。分子クラウディングの理解に対する機運が急速に高まりつつある一方、細胞内の分子クラウディング環境を定量的に解析する技術は未開発でありました。
高橋講師は、核酸分子であるDNAの構造と機能が分子クラウディングによって大きく変化させることに着目し、昨年PNAS誌に成果を発表するなどしてきました。それらの研究成果を背景とし、今回DNAの構造形成を活用した分子クラウディングの定量化技術を考案しました。本研究では、生きた細胞内の様々なクラウディング環境を定量的に解析することを目指します。
【授賞式の様子】
関連情報が掲載されているホームページは以下の内容をご覧ください。
・公益財団法人 島津科学技術振興財団
・甲南大学先端生命工学研究所(FIBER)
FIBERでは、生命化学分野における研究開発を通じて、科学技術の振興と社会経済の発展に寄与してまいります。
この度の受賞、おめでとうございます。