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【FIBER】TENG Ye博士研究員が「日本化学会 第98春季年会 (2018)」で「優秀講演賞(学術)」を受賞しました

2018/06/01

このたび、先端生命工学研究所(FIBER)のTENG Ye博士研究員がが「日本化学会 第98春季年会 (2018)」で「優秀講演賞(学術)」を受賞しました。

「優秀講演賞(学術)」は発表内容,プレゼンテーション,質疑応答などにおいて優れた講演で, 講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待される研究者に対して贈呈されます。第 98 春季年会は去る 3 月 20 日から 23 日までの 4 日間,日本大学理工学部船橋キャンパスで開催され,対象の講演 161 件の中から 32 件が選考されました。

受賞:
日本化学会 第98春季年会 (2018) 優秀講演賞(学術)
CSJ Presentation Award 2018

受賞者:
TENG Ye(甲南大学 FIBER 博士研究員)

講演発表名:
Nucleic Acids Chemistry beyond the Watson-Crick Double Helix (37): The formation of RNA foci in repeat expansion disorders is promoted in molecular crowding conditions

著者: 
TENG Ye(甲南大学 FIBER 博士研究員)
建石寿枝(甲南大学 FIBER 講師)
杉本直己(甲南大学 FIBER 所長・教授)

発表概要:
筋萎縮性側索硬化症や前頭側頭型認知症(FTD) に関わるC9orf72遺伝子から転写されるRNA, GGGGCCの繰り返し配列は、細胞内でゲル化・凝集体を形成し、細胞毒性を示します。本研究では、分子環境が GGGGCC配列のRNAのゲル化・凝集体形成に及ぼす影響を解析しました。その結果、細胞内を模倣した分子クラウディング環境下では、GGGGCCの繰り返し配列のゲル化が促進されることがわかりました。これらの知見は神経疾患の発症機構の解明や新規の治療薬開発において非常に有用です。

【写真左から、建石寿枝講師、TENG Ye博士研究員、杉本直己所長】

研究発表にあっては、FIBER所長の研究総括の基で、戦略的研究に関わる教員、研究開発スタッフ等の協力により、成し遂げることができました。

FIBERでは、生命化学分野における研究開発を通じて、科学技術の振興と社会経済の発展に寄与してまいります。

この度の受賞、おめでとうございます。