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【FIBER】杉本直己所長が「The Imbach-Townsend Award」を受賞いたしました。

2018/09/07

 このたび、先端生命工学研究所(FIBER)の杉本直己所長が「The Imbach-Townsend Award」を受賞いたしました。
 杉本所長は本賞の日本人最初の受賞者となります。
 2018年8月29日に米国・サンディエゴにて開催された国際会議ⅩⅩⅢ International Roundtable of Nucleosides, Nucleotides and Nucleic Acids(IRT2018)にて授賞式が執り行われ、同国際会議では杉本所長による受賞講演が行われました。
 受賞講演では、核酸の二重らせん構造以外に、非二重らせん構造が遺伝子発現の制御において重要な役割を担っていることを示し、その知見を活用し癌などの疾患発現の制御についての展望を述べるなどし、受賞講演後、国際会議に参加していた欧米の研究者との活発な意見交換が行われました。

【受賞講演の様子、The Imbach-Townsend Award記念盾】
(※受賞講演の写真はIS3NAよりご提供いただいております。)

「The Imbach-Townsend Award」について

 今から約45年前、仏国のJ.-L. Imbach教授と米国のL. B. Townsend 教授が率先して、世界中から核酸科学研究者が隔年に集まる国際会議、“The International Round Table”を設立されました。両教授は核酸化学の分野において、大変著名な科学者です。この会議は隔年米国、欧州等で開催されており、当該分野では最も重要な国際会議として知られています。
 2000年、両教授が大学を退職され、このイニシアチブを継続する新しい国際学術組織IS3NA(International Society for Nucleosides, Nucleotides, and Nucleic Acids)が設立されました。そこで核酸科学の分野において、素晴らしい業績を有し、当該分野に貢献した顕著な研究者に隔年授与する賞として、“The Imbach-Townsend Award”が創設されました。
 この賞は、化学者と生物学者の両方に授与されるものであり、“The Montgomery Award”と共に核酸化学分野では国際的な最高の賞であります。例えば、本賞の最初の受賞者は、H. G. Khorana教授(1968年度ノーベル生理学・医学賞受賞者)の共同研究者であるM. Caruthers教授(米国科学アカデミー会員)であり、“The Imbach-Townsend Award”の価値の高さが伺えます。