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【FIBER】FIBERリサーチカップ実施の様子が神戸新聞に掲載されました
2016/08/22
このたび、先端生命工学研究所(FIBER)が企画・実施いたしました高校生向け実験講座『FIBERリサーチカップ』開催の様子について、8月20日付神戸新聞に掲載されました。
『FIBERリサーチカップ』は今年度初めてFIBERが企画したもので、将来を担う若い世代(高校生)の科学に対する関心を高めることを目的に、FIBERで進めている研究内容を分かりやすく伝えつつ、その一端を体験できる機会を提供するため企画・実施いたしました。
同一高校別の参加チーム(3人1組)対抗で、通常は視ることのできないDNAが持つ遺伝情報のRNAへの転写、さらにタンパク質に翻訳される各反応過程を蛍光変化で観察する実験、さらにRNAに翻訳を阻害する化合物を添加し、RNAの構造を変化させることで、翻訳の過程を制御する実験を行いました。さらに、DNAセンサーを使って標的のDNAの塩基の並びを考察する実験を行いました。本実験では、参加者にDNAセンサーを用いた実験のプロトコールを自ら考えていただき、実験結果をディスカッションしていただくという『FIBERリサーチカップ』独自の試みを行いました。さらに、結果に対するディスカッションやプレゼンテーションに対して評価を行い、結果、最優秀チームとなった白陵高校(チーム白陵54期)には『FIBERリサーチカップ賞』として、賞状及び副賞としてトロフィー、リサーチカップ(マグカップ)を贈呈いたしました。
参加者アンケートの結果では、参加者20名中15名にとてもおもしろかった、5名におもしろかったと回答していただきました。また、「遺伝子を用いた実験の多様性、遺伝子の応用性に感動した」「他の大学ではないようなイベントで、自分で実験が出来て楽しかった」「充実した1日で楽しかった」等の感想もいただき、参加者の方々に楽しんでいただけたと実感しております。
先端生命工学研究所(FIBER)は、今後も、生命化学分野における研究開発を通じて、科学技術の振興と研究成果を通じた社会還元に寄与してまいります。
実験の様子
結果の観察や実験結果を活発にディスカッションする様子
結果に対するディスカッションの内容を発表する様子
【記念撮影】
『FIBERリサーチカップ賞』を受賞した白陵高校(チーム白陵54期)の皆様
受賞後に感想をお聞きすると、「他では体験したことのない実験教室で、とても楽しかったです」と言ってくださいました。