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【FIBER】若手研究者を育むマネジメントの先端に — 杉本直己特別客員教授の若手育成が高く評価

2025/11/14

科学技術振興機構(JST)における理工系・生命科学を融合した挑戦的な研究領域ACT‑X「生命と化学」において、先端生命工学研究所(FIBER)の杉本直己特別客員教授が、領域アドバイザーとして次世代研究者育成に果敢に取り組まれた成果が、ACT‑Xの事後評価によって高く評価されました。

杉本特別客員教授は、FIBERで進められている甲南新世紀戦略研究プロジェクト(第I期)(代表:建石寿枝准教授)の中核メンバーとして、研究を遂行しています。本研究プロジェクトでは、若手研究者の育成も目標の一つとして掲げており、杉本特別客員教授はFIBERにおける若手育成にも積極的に取り組んでいます。本成果は、同教授のこれまでの取り組みが、高く評価されたものです。

【概要】
杉本特別客員教は、JST ACT‑X「生命と化学」研究領域(研究統括:袖岡 幹子(理化学研究所 環境資源科学研究センター 副センター長))において領域アドバイザーとして、若手研究者の発掘・育成、異分野融合・ネットワーキングの推進に大きな役割を果たされました。
当該領域では、「多細胞間での時空間的な相互作用」「ゲノムスケールの DNA 合成と機能発現」「持続可能な社会に資する生産プロセス構築」「環境適応型植物生産システム」といった4つの戦略目標のもと、生命と化学を融合した新たな研究プラットフォームを設立し、若手研究者のチャレンジ機会を設けています。若手研究者による研究の採択課題数は60件(うち女性研究者22名)で、アドバイザー体制としてアカデミア・産業界から14名が参加し、若手研究者の研究指導だけでなくキャリア形成やワークライフバランスにも着目し、丁寧なサポートがなされました。
杉本教授は、このような組織運営・マネジメントの中で若手研究者との対話・助言・ネットワーキング支援を通じ、自らの発想で未来に挑む研究者を輩出してきました。その結果として、領域全体として「非常に優れていた」と高く評価され、若手教育支援については、「次世代を担う研究者の発掘・育成が十分に達成されている」との評価を受けました。

FIBERでは、生命化学・核酸化学分野における研究や若手研究者育成を通じて、科学技術の振興と社会経済の発展に寄与してまいります。