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【FIBER】先端生命工学研究所の遠藤玉樹准教授が「日本化学会 第97春季年会 (2017)」における「若い世代の特別講演会」で特別講演を行いました
2017/03/28
このたび、先端生命工学研究所(FIBER)の遠藤玉樹准教授が、日本化学会年会における「若い世代の特別講演会」での講演者に選出され、3月16日(木)~19日(日)に開催されました「日本化学会 第97春季年会 (2017)」にて特別講演を行いました。
本講演会は、日本化学会が企画する特別講演会です。毎年開催される日本化学会年会に合わせて募集が行われ、次代の化学及び化学技術をさらに活性化するために意欲的な研究を行い、成果を挙げている若い世代の研究者(40歳以下)が講演者として選出されます。
遠藤准教授は、DNAの塩基配列をタンパク質のアミノ酸配列に変換する過程(遺伝子発現過程)における中間的な役割を担っているmRNAに着目し、遺伝子の発現を調節するmRNAの新たな機能を解析する研究を進めてきました。その中で、mRNAが形成する高次構造やその安定性が、細胞内の化学環境、あるいは分子反応が進む場や反応速度などに影響を受けて変化することで遺伝子発現を制御し得るという、これまでにない独創的な研究成果を発表しています。本特別講演会では、「RNA Conformational Dynamics that Encodes New Dimensional Codes in Central Dogma(RNA構造に隠された新たな遺伝子発現暗号の解明とその制御)」という演題で、これまでの研究成果を発表しました。講演会終了後には、特別講演証が授与されました。
【特別講演の様子】
【特別講演証授与式】
本年度の「若い世代の特別講演会」では、日本化学会が設定する化学に関わる6つの研究部門(1.物理化学、2.無機・分析化学、3.有機化学、4.材料化学・高分子化学、5.天然物化学・生体関連化学、6.複合領域)から18名が講演者として選出され、「天然物化学・生体関連化学」の部門からは、遠藤准教授を含む3名が選出されました。
選出にあたる研究成果は、FIBER所長の研究総括の基で、戦略的研究に関わる教員、研究開発スタッフ等の協力により、成し遂げることができました。
FIBERでは、生命化学分野における研究開発を通じて、科学技術の振興と社会経済の発展に寄与してまいります。